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友人の子ども・酷い病棟

前に書いた、「友だちの妊娠と心の痛み」記事の、続編です。
読む方にとっては辛い表現・シーン等があるかも知れません。
そして、誰にも言えないことを私が吐きだしたものですので、
あわせてご了承下さい。

7月の中旬頃、お腹が大きい友人の家に、お見舞いがてら遊びに行きました。
最初、彼女のお腹を見た時は、言葉が出なかったですね、さすがに;。
そして、座るのも大変そうな彼女から、そうなる経緯や、父親になるハズの彼とのこと、色々聞きました。
結局彼女は、シングルマザーとなることがほぼ確定し、彼の仕事が収入の少ない派遣ということで、養育費もナシということになる…とのことでした。

…せっかく子どもが産まれても「悲惨」だ…そう思いました。。。
どうしてこんな無責任なことが出来るんだろう…彼女の彼にとても腹がたちました。
子どものためにしっかり働こうとか、彼女と子どもを幸せにしようとは、全く思わなかったみたいなので。。。

そして、7月の終わり頃に、彼女が出産を迎えました。
1日にお見舞いに行ってきました。

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生まれたばかりの赤ちゃんは…とっても可愛かったです。
小さくて、世の中の悪いものなんて何も知らない、無垢な、あどけない表情。
ちっちゃな手のひらで、私の指を握りかえしてきました。

それをあやす彼女は、すっかり、母親でした。
私が子どもを産めないことなんてすっかり頭になくて、色んな体験を話してくれました。
私がもう体験できないことを、たくさん、たくさん…。

彼女のことを、無神経だ、なんて、思わないでね。
ごくごく普通の行動なのだから。
もし私が病気で子宮と卵巣をなくしてなかったら、何ともないことなんだから。

病院を出て、親友と2人になった時、私がつらく思うことを知っている彼女は、ただひたすら私を心配してくれていたそうだ。
その言葉を聞いて、泣きそうになったけど、我慢した。
心配させてごめんね、ありがとう…。

でも、もっとつらいことがあった。
友人が入院した病院の面会システム。
病室には、赤ちゃんの父親しか入れない。
面会に来てくれた人たちは(たとえ自分の母親でも)、4畳半くらいの狭い応接セットが置かれた部屋で、対面しなければならない。
この病院の産婦人科病棟は、赤ちゃんを病室に置いて、お母さんが自分で面倒を見る方式なので、感染症対策らしい…けど、自分の母親まで入れてくれないとは。。

そして、もっと酷いのは…その面会室が、
産科と婦人科、両方の患者共通のスペースだということ…。
もしそこで体がんの手術をしたとしたら、面会に来てくれた人とは、新生児を抱っこしたママの隣で会わなければいけない状況が発生してしまう、ということなのです。。

実際、私たちが友人と会っている時、おそらく卵巣の手術をなさった患者さんとその友人らしき方が面会室に入って来られました。
最初は、私の友人が抱えている赤ちゃんを見て、「ちっちゃいね~」とかお話されていましたが、だんだんその表情が暗くなっていくのが判りました。そして、手術痕を少しご友人に見せていて、それを見た瞬間、「私と同じ境遇に近い人だ」と悟りました。

なんて酷い病棟なんだろう!! …心からそう思いました。。

私が入院した病棟は、赤ちゃんは完全に別の部屋で管理されていて、全く見ることはありませんでした。出産間近な妊婦さんを見かけるのは仕方がないとしても、生まれた赤ちゃんと家族が対面する部屋は、私たちが入れない所にありました。だから私は、入院中一度も新生児を見ることはなかったのです。
それだけに…この病棟の面会システムは酷すぎる! そう強く思ったのでした。。

できれば今すぐにでも改善して欲しいことです。。
妊娠ができる病気の方はともかく、子宮や卵巣を失い、二度と子どもが産めなくなってしまった患者には、この面会室は辛すぎます。
(近々病院に投書しようかと考えています。)

結論からいうと、今回は、
正直、辛くないと言えば、嘘になります。
でも、友だちの子どもは、他人の子どもよりは、
私にはまだ大丈夫でした。

彼女と、彼女の子どもとは、きっとこれからも、
ずっとずっと繋がっていくことになるんだから、
へこたれる訳にはいかないのです(笑)。

これを読んで、私にも辛いことがありました、と、コメントを書く方がいらっしゃるかも知れません。辛いことを書きつづるのは良いですが、どうか、それが前向きな気持ちから出た行動であることを、私は願っています。
私が辛い気持ちを記事にするのは、読んだ方に慰めて欲しいからではありません。辛い気持ちを吐きだして、すっきりして、前に進むためです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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14-摘出術後のきもち」カテゴリの記事

コメント

そのような応接室はさすがに
ありませんでしたが
私が入院した病院も産科・産婦人科が
同じで…
すごく辛かったですよ~。
談話室では妊婦さんの姿が
イヤでも視界に入ってきますしね。

自分が入院していた大部屋は
「癌患者部屋」
部屋から出れば妊婦さんを見かける。

なんか“天国と地獄”そのものでした。

病気そのものだけのケアでなく
精神的なケアもしてほしいなぁと
強く思いました。

こはるさま:

こんにちは。コメントありがとうございます。^^

「天国と地獄」…
ホントにその通りだなぁって、こはるさんのコメントを読んで思いました。。
一方では幸せ一杯なのに、一方は……。
本当に、産婦人科って、両極端な診療科ですね。。

先ほどこの病院にメールで投書しておきました。
少しでも私たちのような患者さんが辛い想いをこれ以上しないようになれば良いのですが。。

身体を治すのと同時に、精神的なケアも、絶対必要だと私も思います。
たくさんの患者さんが、つらい現実とずっと戦っていかなければいけないのですから…そのスタートラインとなる場所で、少しでもケアを受けることができたら良いのにと私も思います。

はじめまして。
「子宮内膜増殖症」で検索して、藍琉さんのブログにたどりつきました。

私も、同じ診断を受けて、経過観察中なのですが、今回の生理があまりにも酷くて受診したところ、検査を前倒しで受けることに。現在結果待ちです。
不安な中、藍琉さんのブログを読ませていただき、治療のことなど、とても参考になりました。ありがとうございます。

みいこ さま:

はじめまして。
ブログにアクセスくださり、コメントをいただいて、ありがとうございます。^^

みいこさんは増殖症で経過観察中ということですね。
ただ今は検査の結果待ちということで…
結果が出るまではとても不安でいっぱいだと思います。
私も増殖症の頃、体がん検査を受ける度に、同じように不安でしたからね。。
「結果は出てみないとわからない」という風にお考えになって、出る前からあまり思い詰めないようにしていただきたいなと思います。

私の記録がお役にたてたなら幸いです。
みいこさんが、これから増殖症の治療を受けられ、ご快復することをお祈りしています。
頑張ってくださいね!

※私がいま通院中の病院に関する事や病院名、私の個人情報等は、申し訳ありませんが、お答えできません。
その部分の記述は削除させていただきました、
重ねてご了承ください。

この記事へのコメントは終了しました。

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