今、不安を抱えている人へ。
この記事は、過去に私が書いたものです。
いつでも読んでいただけるように、サイドバーに記事をリスト化することにしましたので、加筆修正し、再掲します。
季節の変わり目は、病気が判る人が増える時期です。
今、不安を抱えている方へ、私から伝えたいことを、ここに記しておきたいと思います。
季節の変わり目になると、病気が判る人が増えるんだそうです。
私も、冬から春へと変わった4月、「体がん」だと確定しました。
いろんな過程を乗り越えてきた私が、今、書けること……。
病気が判ったばかりの人には…
泣けるだけ泣いて、気の済むまで落ち込んだら、
上を向いてみよう!
あなたは、ひとりじゃないよ!
今、病気とたたかっている人には…
心の持ち方次第で、いろいろな事が変わる。
病は気からは本当。
自分が変われば変わることがたくさんある。
特に後者は、病気じゃなくても、健康な人にも言えることなのかも知れません。
諦めたらそこで試合終了だよ、とは、どこでもよく見かける言葉。
でもこれ、本当だと思います。
病気になって、いろんなことが不安で…悲しくて辛くて仕方がない。
…私もそうでした。同じ想いをしてきました。
でも、自分が「病気になんか負けないぞ!」と強く思わない限り、自分で自分の味方にならない限り、前には進めないと私は思います。
「弱い自分の思い込みに負けること」が、一番良くないと感じます。
例えば、検査の結果を待つ時。
悪くなっていたらどうしよう、悪い結果が出たらどうしよう…ついつい悪い方のことばかり考えてしまいがちですね。
でも、結果って、悪いことだけじゃないんですよ。
良い結果もあります。変わらないこともあります。
「悪い」という1つの結果「だけじゃない」んです。
悪いことばかり考え続けていると、強いストレスが精神にかかります。
ストレスがかかると、免疫力が落ちるというのは、いろんな研究結果で明らかになっています。
つまり、この時点で「自分の一辺倒の思い込み」に負けているということになります。
未来は誰にも判らないのに、自分でその未来を決め付けて、勝手に落ち込んでいる状態です。
そして、何事もないと判った途端に大喜び…まさに落ち込み損です;。
私の親友にKという人が居ます。彼女は、考え方に癖があって、「悪い結果だった時のことを前もって考えておき、そうなった時に備えるの。その方が受けるショックが少なくて済むから」と私に言ったことがあります。
それは間違ってないです。自分を守る思考の「自己防御」という作用の一つです。
でも私は、それをあまり薦めたくはありません。何故なら、結果が判るまで、ずっと苦しみ続けることになるからです。その間にどんどん免疫も落ちてしまいますしね。
だから私は、いろんな人に、こう言ってきました。
「その時になったら考える」ということも、やってみて欲しいと。
実際、その時になってみなくちゃ、わからないことだらけじゃないですか?
前もって最悪の事態を想定してても、いざ最悪の状態になった時、想定してた対処法が役に立つとも限らないでしょう?
予想通りにことが進んで全部が全部上手くいくなんて、滅多にないことですしね。
悪いことばかり考えて、メソメソしているより、なるべく早くそこから脱出して、「今」という二度と戻らない時間を、「今」しかできない何かに使う。その方が、心にも身体にも良いと私は思うのです。
がんだと判った時、私は、とにかく気晴らしに出かけました。
一人で行動するのは、団体行動するより好きなので、一人で色んな所へ行ったり、映画やDVDを見たり、本を読んだり…とにかく色んな気晴らしをしました。
そしてなるべく笑い、泣き、とにかく感情を閉じ込めておくのをやめました。
悪いことばかり考えそうになったら、すぐそれを口に出して否定しました。
(↑これは自分の思考パターンの癖を変える心理的癖づけです。騙されたと思ってやってみて下さい、効果ありますよ。)
支えてくれる人がいるなら、その人に甘えても良いと思います。
病気になった時くらい、甘えましょうよ。
喧嘩したって良いです。私も母と喧嘩しました(笑。今思えば、あの喧嘩がなかったら、わかりあえることはなかったと思っています。
支えてくれる人が居ない人も…たぶん、いますよね。
もし居たら…自分を大事にして欲しい。強く居て欲しい。自分で自分を支えるために、大地を強く踏みしめて。
でも忘れないで欲しいことがあります。同じ病気と頑張って闘っているひとは、世界中に居ます。あなただけじゃないんですよ。
弱い自分自身に勝って、頑張ってみませんか?
自分の心持ち次第で、いろんなことが変わっていきます。
自分の中で見方ややり方が変わっていけば、周りも、人も変わります。
全ては、自分のこころが決めているんですよ。
この記事を読んで下さった方が、少しでも不安を少なくできて、自分の力で立ち上がって少しでも前に進むことが出来るようになってくれたら、私はとても嬉しく思います。
長い文章で申し訳ありませんが、最後まで読んで下さってありがとうございました。
いっしょに、頑張っていきましょう。
いっしょに、あるいていきましょう。
負けないで。
どうか、負けないで。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
私は
『病理検査の結果、あなたは子宮体癌でした』
とDrに言われてもなかなか信じられず
『もしかして自分だけは大丈夫なんじゃないか』と
現実逃避していました。
“癌=死”と短絡的に考えていましたが
自分に降りかかったものとなると
否定したくて何も考えられなかったです。
私、普段は暗い性格なのですが
こういう時って根拠も無いのに
『絶対大丈夫!!』なんて…
おかしいですよね。
でもこれくらいお気楽なほうが
いいのかもしれませんよね!?(^^ゞ
投稿: こはる | 2009年3月25日 (水曜日) 20:51
>>こはる さま
こはるさん、こんにちは。
コメントをいただきまして、ありがとうございます^^
私も現実逃避はたくさんやりましたし;、ある意味「開き直って」、今の自分があるように思えます(笑。
「私は絶対大丈夫」と思うことは、一方では逃げなのかも知れませんが、反対に考えると、無意識に自分を鼓舞してたようにも思えてきますよ?^^
「絶対大丈夫」と思って、そこで治療辞めてしまうのは駄目ですけど(笑。
何事もそうですが「考え過ぎ」は良くないですよね。
こはるさんのいう「お気楽」が、一番良いのかも知れません♪^^
投稿: 藍琉@管理人 | 2009年3月28日 (土曜日) 14:02
藍琉さんへ
私は39歳、不妊治療中に子宮体癌(Ia,G1)が判り、先月初旬に子宮全摘+BOSを受けた者です。
ヒスロン治療の適用でしたが、怖くてやる勇気がなく手術を選択しました。手術直後から後悔の連続で、ヒスロン治療に大反対した主人を責める毎日でした。
先週から仕事に復帰し、気分がかなり上向いてきたのもつかの間、土日に主人と一緒にいるとまた気分が滅入ってしまい・・・そんな時このブログに出会いました。
親友のKさんのお話は、私がヒスロン治療ができるように大学病院を紹介してくれ、励ましてくれた不妊治療の先生に言った言葉そっくりそのままでした。
手術をしてみないと本当の進行度はわからないし、最悪の事態を想定して心の準備をしているという私に先生は「性格だからしょうがないけどねぇ。昔同じような人がいてね・・・」と遠まわしにヒスロン治療を勧めてくれましたが、その時の私はまさに「弱い自分の思い込みに負けて」いて先生の言葉を素直に受け止めることができませんでした。
これからは「その時になったら考える」ということを実行してみます。「すべては自分のこころが決めている」というのはまさにその通りですね。主人を責めている自分が恥ずかしくなりました。
手術かヒスロンか迷っているとき、7年前に膀胱がんになり既往症のリウマチとも闘いながら今も定期検査を受けている独身の親友に言われました。
「結婚していれば子供は欲しいと思うんだろうね。私は結婚を諦めたからその気持ちはよくわからないけど、だんなの気持ちはよくわかるよ。私もあなたのがんが進行して死んだりしたら絶対に嫌だもん。今回は生きることに執着しようよ」
術後、手術を後悔している私から、辛いとき必死にサポートしてくれた親友にはまだ感謝の言葉を一言も言えていません。
私に生きていて欲しいと思ってくれた周囲の人たちに感謝もせず、内心責めている私は本当に最悪だと思います。
そのことに気づかせてくれた藍琉さん、本当にありがとう。
自分の気持ちばかり一方的にぶつけたウザいコメント(笑)でごめんなさい。
術後、どんな気分転換をしても友人と話してもこころが晴れなかった私の目の前が急に開けた感じです。正直ブログにこんな出会いがあるとは思っていませんでした。
本当にありがとうございました。長いコメントですみません。
by にゃんこ
投稿: にゃんこ | 2009年7月26日 (日曜日) 19:45
>>にゃんこ さま
初めまして。
当ブログにアクセス下さり、コメントを寄せて下さって、本当にありがとうございます。^^
にゃんこさんは、体がんになって、ヒスロンHでの治療をすすめられたけれど、手術を受けるという選択をされ、その事を今も後悔されているとの事でしたね。
まずは、病気になって、手術を受けられたこと、本当にお辛かったと思います。お疲れ様でした。
ですが、無事にお仕事にも復帰されたようで、経過も順調なようですので、良かったですね^^
私の書いたこの記事が、にゃんこさんの心を少しでも軽くできたのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
私も、病気になった直後は、病気じゃない周りの人たちに「私の気持ちなんてわかってもらえる訳ない、どうせ他人事なんでしょう」なんて、酷い事も思ったりしたんですよ。
でも、心からの思いっていうものは、うわべだけで物を言っている人たちとは全然違うんですよね。
「あなたには生きていて欲しいんだ」っていう思いを持ってくれてる人の言葉は、ストレートに入ってきます。たとえそれが自分にとって嫌な事でも、避けて通りたい事でも、ストレートに来ます。
きっと、にゃんこさんの親友の方や、ご主人の言葉、今のにゃんこさんになら届くかなと思います。
手術を頑張れたにゃんこさんならば、お友だちの方に、「ありがとう」って言えると思います。今更遅いなんて事はないですから、良かったら、伝えてみて下さい。にゃんこさん自身のためにも、です。
そして、ご主人にも、少しずつで良いですから、心を開いていって下さいね。にゃんこさんにとっては「家族」ですし。大事にしていっていただきたいです。
お気持ちをお話いただいて、コメントに書いて下さって、本当にありがとうございました。
どうぞこれからも、共に5年の壁突破を目指して、頑張っていきましょう!
にゃんこさんは一人じゃありませんよ。
一緒に、頑張りましょう。
投稿: 藍琉@管理人 | 2009年7月27日 (月曜日) 10:45
突然の投稿申し訳ありません。
初めまして36才、既婚者ですが子供はいません。
今とても不安でしかたなく…どうしてよいかわからない状態です。
先日、子宮筋腫の腹腔鏡下核出術を受けました。
その際に膣から器具を入れ筋腫を取り出した部分の傷の処置をし、器具を出した時に内膜も一緒に出てきてしまったそうです。(通常そのようなことはないとのこと)
その細胞の組織検査結果が悪性のものだったそうです。
気が動転して医師より状態レベルは聞いていないのですが…MRIを実施し、明日、進行状態がわかります。
父親を大腸癌で亡くしているので癌の恐ろしさを身近で見ているので…不安でたまりません。
母親にも夫(前妻を乳癌で亡くす)言えないでいます。
気持ちを吐き出す所がなく勝手な書き込み長文ですみません。
投稿: なおみ | 2011年7月 7日 (木曜日) 11:59
初めまして。
ブログにアクセスくださり、コメントをいただいて、ありがとうございます。
大変申し訳ないのですが、トップページにあるブログについての注意事項は読んでいただけましたでしょうか?
子宮筋腫処置後についてきてしまった内膜を検査したら悪性だった…というのが、私にもよく判りませんが、はっきりと医師から、がんという診断がついたのでしょうか?
不安でどうしようもないお気持ちは判ります…
このブログの中で何度も同じことを言ってきたし、冷たい言い方かも知れませんが、もう、結果は全て出てしまっているし、今更それを変えられる訳ではないですよね…。
それに、明日、詳しいことが判るのですよね?
詳細を聞いてから、それからいろいろなことを考えてみるのはいかがですか。。
例えば、納得が出来なければセカンドオピニオンを受けてみるのも手です。
それから、ご家族には正直に話して、力になってもらう事をおすすめします。
今の世の中、2人に1人はがんになります。
でも、お父様やご主人の前の奥様ががんで亡くなっていようとも「なおみさんが同じ道を辿るとは限りません。」
がんは治せる場合だってあるのです、悪い方ばかり考えないで下さい。
今と昔では、医学も進歩しているし、治療法も日々変わっています。
私は、今、こうして体がんになっても、生きていますよ。。
それに、もしもがんだと確定した場合でも、この記事の中でも書いていますが、これからの全ては、「あなたの心持ち次第で変わってくる」ことを忘れないで下さい。
きつい事を言いましたが、どうか病気と、自分の弱い心に負けないで、立ち向かって下さい。
投稿: 藍琉@管理人 | 2011年7月 7日 (木曜日) 22:20